SICILIA

Sicilia なしのイタリアは
我々の心の中になんの表象も創り得ない
Sicilia にこそイタリアのすべてに通じる鍵が存在しているのだ.
       ゲーテ 「イタリア紀行」より

-by alessio guarino-

古代から多くの文化や血が交わり、現在も混沌と脈打つシチリア。
マンジャーレ(食べる)、カンターレ(歌う)、アモーレ(愛する)、が生きがいの明るく陽気に今を生きるシチリアーニ。そんな彼らが沈黙の掟(オメルタ)を守り続ける静けさをも併せ持っていることは、私たち日本人にはあまり知られていません。
このページでは、観光ガイドに掲載されていない、ありのままのシチリアを紹介していきます。定期的にテーマを決めて、私が見たことや聞いた事などから、現地の人々の生活や興味などをお伝えしたいと思います。

今回のテーマは、前回に引き続き“シチリアへの旅立ち”です。シチリアに行った事の有る人にとって思い出を紐解いてもらう為の1ページとして、行った事の無い人そして、いつか行こうと思っている人にとって少しイタリアを知って頂く為に旅行のあれこれをお伝えしたいと思います。

シチリアへの旅立ち(1-列車席について)は、こちらから → Click
シチリアへの旅立ち(2-ナポリ〜タオルミーナへ)は、こちらから → Click
シチリアへの旅立ち(3-タオルミーナ〜シラクーサへ)は、こちらから → Click

シチリアの復活祭(4月20日迄)は、こちらから→ Click

シチリアへの旅立ち(4)

さて、シラクーサは古代ギリシャ植民都市として紀元前8世紀に建設され後に紀元前5世紀には、ギリシャのアテネと競うほどの大都市と変貌する。数学者アルキメデス、詩人テオクリトスは、この町で生まれ又、哲学者プラトンが滞在した事もあるそうです。そして紀元前3世紀にローマ軍に敗れその占領下に置かれる事となるのです。 アルキメデスは、ローマ軍の一兵卒によって殺害されたと言われています。(講談社ー中世シチリア王国より) さて、シラクーサでは、様々な歴史的建造物が見られます。 ネアポリ考古学公園にギリシャ・ローマ時代の発掘所が有り高さ36mのディオニソスの耳(カラバッジョが名付けた)と呼ばれる巨大な洞窟への入り口に立つと大抵の事は、ちっぽけな事に感じる事でしょう。 そして、ここにもテアトロ・グレコというギリシャ劇場(シチリアで一番大きな古代野外劇場)があります。 収容人数は、1万5千人で遥か昔ギリシャ人も舟に乗って観劇に来たそうです。 シチリアは、かってヨーロッパの文化の中心であり洗練された社交界の場でもあったのです。 年に一度催される大掛かりな公演をヨーロッパの人々は、楽しみにしていたようです。 私達は、夜この劇場でカルメンが公演されるとのことを聞き、出かけることにしました-間接照明に照らされた古代遺跡は、幻想的でドラマティックで前の方の席は、着飾った優雅な人々が占め あたかも映画の一場面に紛れ込んだような錯覚に陥ります。 スペインの劇団による情熱的なカルメンをこのような野外劇場で見られるのは、えもいえぬ感慨です。  その後大変なことになるとも露知らず。 余韻に浸りながら劇場を後にしたのでした。             続く

タオルミーナからシラクーサへ
Siciliaの花by ITALIA-UNO